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小説「後藤Pの修行時代」

1 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:05
※基本的に、積極的に下げていく方向で。

2 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:11

2ちゃんねるで、たびたび見られるネタを小説にしてみました。
ライトノベルに徹してますので、よろしければ、お気楽に読んでみて下さい。

※今回の話は、現実の娘。に起こっている出来事との時系列を意識してません。
ムチャクチャです。その辺りのツッコミは、どうかご容赦下さい。

例のごとく、原作は読んだこともなく、ただ題だけ頂いております。

(お詫び)

某所で「もういちごまからは手を引く」と言ったのですが、
ウソでした。

今回も、いちごま(いや、ごまいち?)です。
それでは、行きます。


3 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:12

プロローグ「生える」

夢を見た。
私は、魔法をかけられて、恐ろしい姿の野獣になってしまい、森の奥深くのお城に
住んでいるのだ。
迷い込んでくる、美人の村娘役は、なぜか市井ちゃんだった。

「こんな醜い姿の私を、誰が愛してくれるものか!」
「外見なんて関係ないよ。私、後藤のこと、大好きだよ」
「市井ちゃん……」

市井ちゃんの愛に触れ、魔法は解けて、私は元のカワイイ後藤に戻りました。
おしまい。

        ◇


4 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:12

「なんだ今の夢」
ホテルのベッドで目が醒めた。時計を見たら、まだ朝の4時だった。

夏のハロプロと娘。のコンサートに向けて、集中合宿に入っていた。今日から、
夏先生のキビしいダンスレッスンが始まる。
少しでも寝て、体力を温存させとかないとね。
私は、もう一度、眠ろうとして……、

「!!」
跳ね起きた。
なんかが、ズボンの中にいるッ。
それも、私の、大事な場所にッッ!

ピキーン、とその場に硬直する。なにか、熱を持った物体が……小動物系? それ
とも、お化け?

刺激を与えて、噛みつかれでもしたらと思うと、怖くて動けなかった。
10分後、私は、どうやら生き物ではない、と結論づけた。そろそろと、パジャマの
ズボンに手をのばし、股間をそーっと覗いた。

「???」

ビックリして手を引っ込めた。ぱちん、とゴムがお腹を叩いた。やっぱり、何かがいる。
今度は、ズボンと一緒に、パンツも引っ張り上げて、中を覗き込む。


5 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:13

「なにこれぇ?」
大声をあげてしまった。
信じられなかった。ぐん、と手を突っ込んで、それをつかみ、引っ張り出そうとする。

いたたたたたたたたっ!

痛い。つまり、これは、私自身なのだ。
「うっそぉ……」
私は、茫然と、呟いた。

バスルームに駆け込み、全部服を脱ぐ。

鏡に、自分の生まれたままの姿を写す。
すっかり膨らんできた胸や、女らしくなってきた腰のラインは、昨日と変わりない。
しかし、

(これは、悪い夢の続きに違いない)

……。
泣きたくなってきた。


6 :名無しさん@1周年:2000/06/19(月) 23:13
あっ、黄色い狛犬さんだ!
今回も期待してます!

7 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:13

(いや、現実を見つめろ、後藤)
って、こんなモノ、嫁入り前の娘が見つめるようなもんじゃないや。

でも、仕方ないので、もう一度、しげしげと見つめる。

私の股間には、しっかりと、……ええと、その……(おちんちん)……が、生えていた。


8 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:14

第1話「見せてみよう」

時計を見る。朝の五時だ。
(裕ちゃん、まだ寝てるだろうな〜)
やっぱ、こーゆーのは、リーダーに相談するべきだろう。
私は、枕で前を隠しながら、裕ちゃんの部屋へと向かった。股間に違和感があって、
すっごく歩きにくい。

ドアをノックする。
途端に、バタン、と扉が開いた。びっくりした。
「なかざわさんッ?」
中から叫んだのは、裕ちゃんだった。
???
わけ分かんないぞ。


9 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:14

裕ちゃんは、私を確認して、
「あ……ごとう、さん」
と言い直した。
裕ちゃんの様子はただごとではなかった。
なんだ? 娘。たちの中で、尋常じゃないことが連発してるのか?

だだだーっ、と誰かが走ってくる。
振り向くと、これもまた予想もしない人物が、
「おう、ごっちん、朝からどないしたんや。今日な、裕ちゃん、調子悪いねん。
ごめんやで」
……辻だった。
ドアの前で、私に手を合わせて、辻は裕ちゃんの部屋に入っていった。ばたん、
と扉は目前で閉められた。

私は、茫然と、扉の前で立ち尽くした。
一体、なにが起こってるんだ?

ひとつだけ確実なのは、裕ちゃんには相談出来ない、ってことだ。
……私は、どうしたらいいんだろう。


10 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:16

「なによぉ、朝からうっさいなあ」
上下のジャージ姿で現れたのは、軽く汗をかいている市井ちゃんだった。

「あ……市井ちゃん、お早う」
「おはよっ。後藤も早いじゃん。なんで枕持ってんの?」
「あ、これ、ううん、別に。市井ちゃんは、朝からどうしたの」
「うん、ちょっと走ってきた」
さっすがー、と私はハンサムな市井ちゃんの顔をほれぼれと見つめた。

市井ちゃんは、私の教育係だし、リーダーの裕ちゃんがダメなんだから、ここは、
市井ちゃんに相談するのがいいかな。


11 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:16

「市井ちゃん、あのね?」
「どしたの、後藤」
だんだん、ブルーになってきた。
「……私、娘。辞めないといけないかも知んない」
はあ? と市井ちゃんは、目を丸くした。
「またいきなり、なに言い出すのよ後藤」
ちょっと、ここじゃなんだから、部屋に来なよ、と私をうながして、市井ちゃんは
歩き出した。
「後藤、歩き方ヘンだね?」
振り向いて、私の奇妙な内股歩きを見て言う。

私はグジグジとべそをかきながら、
「私、もう娘。じゃなくなっちゃったんだ」
市井ちゃんは、急に真面目な顔になって、立ち止まった。


12 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:17

「それ、それって、ええと、……もしかして──その、キムスメじゃなくなったって
意味で?」
私は、勇気をふりしぼって、
「私のココに、あの、……おちんちんが」
市井ちゃんは、私の台詞を途中で遮った。
「後藤、あんた、男と付き合ってんの?」
私はかぶりを振る。
「昨日の晩までは……なんともなかったの。……だから、寝ているうちに、……こんな
ことになっちゃったんだって思う。無理やり、その、(引っ張っても)痛くて痛くて、
私にも、わけが分かんなくて」

鼻を詰まらせながら、言った。

市井ちゃんは、しばらく、茫然と私を見つめていて、それから、私をぎゅっ、と抱き
締めた。
「ゴメンね」
市井ちゃんは、なぜか、私に謝った。何か、勘違いしてるんだろうか?
「ゴメン。後藤、つらかったね。大丈夫、もう大丈夫だからなにも心配することなんて
ないからね」
市井ちゃんの、甘い汗の匂いが、私を包み込んだ。


13 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:17

と、なんか、股間が反応した。ムズムズする。

「イヤっ!」
私は、反射的に市井ちゃんから離れた。手にしていた枕を、素早く身体の前に持って
いって、股間の変化を隠す。しゃがみ込んで、外からは見えないようにする。

「後藤……」

哀れむような、もどかしいような、市井ちゃんの表情。
「後藤、私も、怖いの?」
「ううん、怖いとかじゃないよ。でも、今は、ダメなんだ。お願いだから、近づかない
で……」
股間の異常はおさまりつつある。
ああ、私はこれから、どうなってしまうんだろう。
タイヘンな事態なのに、どこか間抜けだ。


14 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:17

「ゴメン、急に抱き締めたりして。私、後藤の気持ち、考えてあげられなくて、
最低だね」
市井ちゃんの、痛々しいものでも見るみたいな目に、また泣けてきた。
私はへたり込んで、ひーん、とすすり泣いた。
市井ちゃんは、下唇を噛んで、じっと、窓の外に広がる夜を睨んでいた。

市井ちゃんの手が、おそるおそる、といった感じで、私のおさげにした髪に触れる。
私はきょとん、として、市井ちゃんを見上げる。市井ちゃんは、ほっとしたのか、
そっと私の頭を撫でる。
「ね、後藤。私の部屋においでよ。カフェオレ飲もうか。甘いお菓子もあるし」
すっごく優しい、市井ちゃんの声。
「うん。行く」
私は立ち上がって、市井ちゃんに手を引かれて、ひょこひょこ歩いた。もう市井ちゃん
は、その歩き方を見ても、なにも言わなかった。


15 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:18

外が、だんだん明るくなってくる。
あったかいカフェオレと、チョコレートで、気持ちも落ち着いてきた。
さっきまで、シャワーを浴びていた市井ちゃんは、下着とおっきめのTシャツを着た
だけの姿で、バスルームから出てきた。Tシャツのすそから伸びる、白い足を、私は
なんとなく眺めていた。

「後藤。あとでちゃんと、みんなにはうまいこと、私がやってあげるからさ、その、
言いにくいだろうけど、どういうことか聞かせてくれないかな?」

私は、ベッドの上に体育座りしている。マグカップを口元に、市井ちゃんをじっと見る。

「ね?」
(うーん、なんか今日の市井ちゃんは、妙に可愛いぜ)
落ち着きすぎた私は全然違うことを考えていた。
「あ……うーんとね。朝起きたらね、股間からおちんちんが生えてたの」

がーん、と音がした。

市井ちゃんが手にしていたトレイを落としたのだ。
「後藤、今、なんて──」
「後藤の股間は、男の子になっちゃったの、へへっ」


16 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:18

市井ちゃんは、ジャスト五秒、硬直し、突然憤怒の表情と化して、私に襲いかかって
きた。

ドスン、と私は市井ちゃんに組み敷かれる。
「こらあっ、後藤、てめえ、朝からなにそんな愉快なこと言ってンだっ! 私はね、
後藤が、その、誰かに乱暴でもされたのかって、心配して、怒り狂って」
「全然愉快じゃないよ、私、こんなんじゃもう娘。じゃないじゃん」
「よっし分かった。じゃあ、それを見せろ。かあさんに、その立派な男の子を見せて
みろってんだ」

市井ちゃんの手が、私のパジャマをずり下ろそうとした。

「やだっ」
私は反撃する。
じたばたあがいて、マウントポジションを入れ替わる。
両肩をひざで押さえ込んで、息を切らして、市井ちゃんの顔を覗き込む。
「市井ちゃんだってさ、私に、市井ちゃんの女の子を見せて、って言われたら、
恥ずかしいじゃん。それと同じだよっ。どーしても後藤のが見たかったら、先に
市井ちゃんのを見せてよ」

タンカを切る。


17 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:18

市井ちゃんは、抵抗をやめていた。
(あれ、市井ちゃんて、こんなに力弱かったっけ?)
なんだか、すっごく華奢に感じる。

市井ちゃんの目は、一点を凝視している。
市井ちゃんの両胸の間くらいにこんもりと位置している、私の股間の膨らみの辺りに。

微妙な空気が流れる。

市井ちゃんから慌てて飛び降りた。
「後藤、それ、マジ、なの?」
私はコクコクと頷く。

ふええ〜、と市井ちゃんはため息をつく。
「うっわ〜、ビックリした」
「ビックリしたっしょ。私なんか、当事者だよ」

2人で、しみじみと私の股間を眺めた。
市井ちゃんの呼吸は荒い。
そーだよなあ、いきなり胸に、こんなもの乗せられたら引くって絶対。


18 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:19

「状況は、分かった。で、そこ、見せてよ」
「さっき、ヤダって言った──」

市井ちゃんは、Tシャツのすそを押さえて、
「……私の、先に見ていいからさ」
ぼそっ、と言った。

2人とも、呼吸をとめていたみたいだ。30秒ほどの沈黙ののち、どちらからとも
なく、は〜っ、と深く息をついた。

「市井ちゃん、それって……」
私は、生唾を飲み込んだ。
(って、なんで、緊張しないといけないんだ)
一緒にオフロに入ったこともあるし、でも、改めて、見ていい、って言われると、なんか、
「いいの?」
「……うん」
なんか、見たくなってきた。


19 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:19

「じゃ、さ。Tシャツのすそ上げてよ。それじゃあ見えないよ」
私が男になった気分だ。
市井ちゃんは、自分でTシャツをめくり上げる。シンプルな青い下着が目に飛び込
んで来る。
私は、四つん這いで、市井ちゃんのそばに近づく。ベッドがきしきしと軋む。
近くまで寄ると、石鹸のいい匂いがした。
下着のふちに、指をかける。

「じゃあ、下ろすよ」

コクリ、とうなずく市井ちゃん。
見上げると、市井ちゃんと目が合う。ぷいっ、と市井ちゃんは横を向く。耳が、ほん
のりと赤くなっている。ほら、やっぱ恥ずかしいんじゃん。
指先に力を入れて、そっと、ゴムの部分を伸ばして、

「……」

(ごくり)

「……」


20 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:20

はああっ。私は、脱力して、その場に崩れ落ちた。
「やっぱ、やめやめッ。なに、この雰囲気。私がこれから市井ちゃんと初体験する
みたいじゃん」

市井ちゃんも、ばっ、とTシャツのすそを下ろして、座り込んだ。深く、深くため息
をつき、そうだね、なんでこんなに緊張するんだろうね、と言った。

「で、なんで後藤はそんなところにいるの」
私は、ベッドの頭のところまで移動して、枕を抱えて座り込んでいた。
「いやあ、なんか、後藤の男が反応しちゃって。今、ここから動けない状態なんッスよ」
「後藤──」
市井ちゃんは、目を細めて、
「さっきも廊下で、おんなじ体勢になってたよね。それってもしかして」
「そうでーす。今と一緒でーす」
「あ゛ーもう、私、どれだけ心配したかと思って……そんな、ギャグマンガみたいな
理由で……」
嘆いている市井ちゃんを横目で見ながら、私は、残りのコーヒーを飲み干した。

(なんか、市井ちゃんに話したら、安心しちゃった)
なんとかなるんじゃない? って気になってきた。


21 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:21

「とにかくさ」
市井ちゃんは、気を取り直したのか、
「後藤は、この問題はしばらく秘密にしてた方がいいね。男になった、ってバレたら、
本当に娘。クビだよ」
「そんなのヤだよ」
「だから」

市井ちゃんは、ベッドに両手をついて、私の目を覗き込むようにして言う。

「この件は、私に任せなさい」
お姉さんぶって言う。
(ブラジャー、見えちゃってるよ)
ちょっと、ドキッ、ってなった。

なんか、今日はよく市井ちゃんに『女』を感じる日だよなあ。精神もオトコ化して
きているんだろうか?

私がふと思った疑問は、間違いなんかではなかった。昼間のダンスレッスンで、いき
なり大問題が勃発してしまうのだった。

(第2話「誘惑1」に続く)


22 :黄色い狛犬:2000/06/19(月) 23:22

今日の書き込みは、これで終わり。
原稿用紙換算で、21枚分です。
では、また明日。


23 :名無しさん@1周年:2000/06/19(月) 23:33
お疲れさんです。のっけから爆笑させてイタダキました。面白かったです。
親指Pの修行時代も結構面白い小説ですよ。あれ私結構好きです。明日も楽しみにしています。

24 :名無しさん@1周年:2000/06/20(火) 00:01
・・・これ、大好きです。
まさか、この題材でこんなになるとはなぁ。
やはり筆力の違いでしょうか、続き期待してます。

ところで以前名作集板のほうでリクエストしたモンですが
8・9のネタは今後も絡んで来るんでしょうか?
そっちにも期待してるんですが。



25 :24:2000/06/20(火) 00:02
す、すいません、sage忘れました。

26 :名無しさん@1周年:2000/06/20(火) 00:06
面白いなぁ・・・もう片方とも微妙にリンクするのかな。

27 :24:2000/06/20(火) 00:07
うわぁ、しかも別スレッドで立ってるじゃないか。
・・・重ね重ね申し訳ない。
ええっと、今後も期待してますんで・・・タハハ。

28 :名無しさん:2000/06/20(火) 00:15
いやぁ、バカバカしいですね。
もろちん・・・いや、もちろん良い意味でね。
黄色い狛犬さんのこんな作品が読めると思わなかった。
のの×裕子共々めちゃくちゃ楽しみ。頑張って下さい。

29 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 01:04
>24さん
すみません、8、9のネタ、って今どこにあります?
ちょっと探したんですが、よく分かんなくて……。

30 :名無しさん@1周年:2000/06/20(火) 02:19
2chならではですね!
めちゃおもろいっす。あっと言う間に読んじゃいました。
これからもがんばってください。

31 :名無しさん@1周年:2000/06/20(火) 04:07
何かおな趣味みたいな話ですね。
でもこっちの方がほのぼのしててわたしは好きだな。

32 :名無しったんこ@1妄想:2000/06/20(火) 04:27
やられました。
特に、市井のナニを後藤がナニするシーン、不覚にも…
本物の「親指P」は結構ヘビーな話だったんで、このライトさは新鮮っす。

33 :24:2000/06/20(火) 09:43
>29
おはようございます。
「8・9のネタ」というのは「ののが裕子で裕子がのので」のことだったんですが
どこにっていうのは?


34 :24:2000/06/20(火) 09:44
うわぁ、またageちゃった。
・・・当分書き込まないようにしよう。

35 :なっちありがとう( ● ´ ー ` ● ):2000/06/20(火) 10:01
なっちありがとう( ● ´ ー ` ● )

36 :名無しさん@1周年:2000/06/20(火) 12:58
あっ!?おんなじネタで私も考えてたんですよねえ。
市井が男になっちゃうパターン。題名は「悲しい?性」
で。でも、こっちの方が遥かに面白いので、読ませて
もらいます。頑張ってください。

37 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:10
>33さん

めっちゃ了解しました。
別に気になさらず、これからも書き込んでくださいませ。


38 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:11

日刊小説「ごまP」のスレへようこそ!!

今回は、全体の構成を、ちょっと書きます。

プロローグ「生える」
第1話「見てみる」
第2話「誘惑1」
第3話「誘惑2」
第4話「ごまいち」
第5話「活劇」
第6話「くらいまっくす」
エピローグ「未定」




今日は、第2話「誘惑1」(原稿用紙換算16枚)です。

では、行きます。


39 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:12

第2話「誘惑1」

朝、みんなでハイエースに乗り込み、ダンスレッスンのスタジオに向かう途中、
ちょっとした騒ぎがあった。

車から降りて、ビルに入る短い移動の際、至近距離で続けざまにフラッシュが光っ
たのだ。
なんか、大きなレンズのついたカメラを持った男たちが、こちらに向けて、何度も
シャッターを押していた。

(雑誌とかじゃないなあ。たちの悪いファン、ってところかな)
「すいません、写真はご遠慮願えますか」
マネージャーが間に入るも、無視してフラッシュを光らせる。
「あんたたち、ちょっといい加減にしてよ」
圭ちゃんが彼らに注意する。それがかえってマズかったみたいだ。
「うっせえよ」
「お前なんか知らねえんだよ」
大声で怒鳴り返された。
圭ちゃんや他の娘。たちはすっかり怯えてしまった。
なっちなんて、耳を押さえて、うずくまっている。


40 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:12

普通なら、男のスタッフが素早く割って入ってくれるはずなんだけど、コンサート
前のバタバタで、近くには誰もいなかった。今は、マネージャーも含めて、女ばか
りだ。だから、彼らも調子に乗っているんだろう。

男たちの人数を確認する。
太ったのと、やせたのっぽと、ちっちゃいの。
普段なら、私も怖くて震えちゃうはずなんだけど、今日は、なんかムカつくだけで、
ちっとも恐怖感は無かった。

つかつかと、望遠レンズを構えている男のところに歩み寄り、
「おっ、後藤だ」
「後藤真希じゃん」
カメラをガン、と蹴った。
「うわわぁ」
「なにすんだよ、てめえ」
「な〜によ」
睨み合いになった。


41 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:13

「ちょっと後藤」
後ろに市井ちゃんが来てくれた。怖くて仕方ないはずなのにね。
「ここはいいよ。みんな先に行っといて」
私はマネージャーに早く行け、と目でうながした。
「待てよ、ちょっとくらいいいだろ?」

またカメラを構えたので、
「全然良くないね」
髪をつかんで、ぐいっ、と引っ張った。
ちっちゃい男は、簡単に転がってしまった。
私は自分の腕をしげしげと見つめ、
(やっぱり、力がついてるみたいだ)
「女ばかりだからって、あんまりナメないでよね」
騒ぎを聞きつけて、ようやくスタッフたちが駆けつけてきた。男たちは「なんでも
ねえよ」とか言いながら、逃げてしまった。

なんでもありませーん、ちょっとムカつくカメラ小僧がいたんで、注意してましたー、
とか笑って言うと、スタッフの人たちもホッとしたのか一緒に笑ってくれた。


42 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:14

「ちょっと後藤ー、心配したよー」
「あれ、市井ちゃん、先行かなかったんだ」
「あれ、じゃないよー。あんな無茶しないでよね」
市井ちゃんは、泣きそうになっていた。
女の子だよなあ。

「ごっちん、すごい、カッコイイっ」
飛びついて来たのは、やぐっちゃんだった。
「あれ、やぐっちゃんもいたんだ」
「いたよ、ずっとみてたぞー。ごっちん、強いねえ」
ケラケラと笑う。
今まで気付かなかったけど、やぐっちゃんて、チビっこくて、いつも笑ってて、
可愛いんだよね。
思わず、イイコイイコしてしまった。

「こらっ、年上だと思ってないだろー」
……なんか、密着してくるやぐっちゃんの柔らかい身体の感触が、って私なに
考えてんだ?
「はいはい、じゃあ早く行こうね」
「子ども扱いしてるー」
市井ちゃんも、と言いかけて、振り向くと、さっさと歩いて行ってしまうところ
だった。待ってよー、と慌てて追いかけた。


43 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:15

「おっ、今日の後藤はいいねえ」
夏先生が誉めてくれた。
身体が軽かった。なんだか、シャープに動けるような気がする。
「ほらほら、みんなもバテてないで、メリハリつけて動く」
「もう動けませんー」
「仕方ないなあ。15分休憩ね」

いつもなら、すぐに座り込んで水飲んでたんだけど、今日は全然疲れてないんで、
一人で鏡の前で動きの復習をしていた。
「おっ、ごっちん、いつもと違って、やる気あるじゃん」
もう一人、調子のいい娘。がいた。
なんと、辻だ。辻は、新メンバー4人の中で、いち早く今日の分の振り付けをマス
ターしてしまっていた。しかし、様子がおかし過ぎた。
今朝のことを思う。裕ちゃんは、体調不良で、今日のレッスンは休んでいる。

いっぱしに、タオルを手にスポーツドリンクを飲んでいる辻に話しかける。

「辻さあ、あんた、なんかおかしくない?」
「え? そんなことあらへ──(ゴホン)そんなことないよ。普通や普通」

すっごい不自然な標準語。


44 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:15

「ふーん、まあいいや。ねえ、辻。今朝のことだけど、裕ちゃん、やっぱ様子おか
しいよね」

話題の方向を変えてみる。

「全然おかしくないない。……ごっちん、ちょっとこっち来」
辻に腕を組まれて、強引に廊下に連れて行かれた。

「ごっちん、ヘンなこといわないでよね。みんながふしんにおもうから」
私は屈み込んで、辻と視線を同じ高さにする。
12才が不審に思うなんて単語使うもんか。
「なにを、隠してんの」

信じられないことだけど、目の前の辻は、辻じゃない。
辻の視線が、宙を泳ぐ。


45 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:16

「ちょっとみみかして」
「なに?」
「んっ」
いきなり、唇を奪われた。
(うわっ、キスされたッ。それに、私の口の中でレロレロってッ)
「あんまし追求しないほうがいいよ。そのほうが、ごっちんの身のためだから」
にこっ、と笑って、辻は言った。このごまかし方、間違いない。絶対、中身は
裕ちゃんだ。

「それじゃね。もう、行くね。ごちそうさん」
辻の後ろ姿に向かって、
「裕ちゃん、待ってよ」
「なんやねん。ごっちん、しつこいで」
私は、辻の顔をじーっ、と見つめた。
「私、裕ちゃん、って呼んだんだけど」
(それに、もう標準語忘れてるじゃん)
「えっ」

辻の身体が硬直した。


46 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:16

「わたしはののちゃんだよ、てへへっ」
親指をしゃぶるみたいに唇に、片足をぴょん、と曲げて、ポーズを作る。
「可愛くない」
「……」
ぐい、と胸ぐらをつかまれる。
「まあええわ。そうや、私は裕子姉さんや。話が混乱するから、ごっちんは黙っと
いてや。私らは私らでなんとかするから。ええな」
この迫力。確かに、裕ちゃんだ。
私はガクガクとうなづいた。

「じゃあねえ、ごっちん」

無邪気な演技で、辻は走り去って行った。


47 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:17

「ごっちん、何してるのー。タオルだよ〜」
やぐっちゃんが、フラフラと、疲れたぁとかいいながらこっちへ来た。
「ん、ありがと」
がしがしと汗を拭く。
「ドリンクー」
ごきゅごきゅごきゅ。
やぐっちゃんは、じーっ、とこっちを見ている。

「どったの?」
「今日のごっちんって、なんか雰囲気あるね」
「そっかな」
へへへっ、とやぐっちゃんは笑う。


48 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:18

「さっきさ、なんかからまれたじゃん。ホントは、すっごく怖かったんだ。でも、
ごっちんが追い払ってくれてさ、その瞬間、惚れちゃったんだよね」

私の首に、両腕を回して、くんくんくん、と小犬みたいに私の匂いをかぐ。

「ごっちんの汗の匂いってさぁ──」
やぐっちゃんの胸元が見えそうだ。なんか、視線がそこに吸い寄せられる……
今日の私って、やっぱヘンだ。
「汗の匂いがどうしたの?」
なるべく、視線をそらして、言う。
やぐっちゃんは、耳元に唇を寄せて、
「ちょっとだけさ、2人っきりになろうか」
囁く。
え?
ええーっ!?


49 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:18

(そして、2人っきりになってしまった)
楽屋のソファーに私は座っていた。
私は、何を期待してるんだろう。
そりゃあ、同性から見ても、やぐっちゃんは可愛い、って思うけどさ。

「あのー、そろそろ戻らないと」
「ごっちんさ、私の胸に興味あるの?」
「は?」
「さっき、じっと見てたじゃん。中も見たい?」
女同士で、そういう欲求は、普通起こらんだろうが──実は、見たかった。
どういうことよ、これ?
やぐっちゃんは、私の片膝の上にまたがって、胸元をぐっ、と広げた。
なんか、甘い匂いがする。

(やぐっちゃん、表情が入ってる。私は今、完全に誘惑されております)

ちょこっと、勉強になるなあ。
「ね、キスしよっか」
やぐっちゃんの、ラメの入ったピンクの唇。
やばい、抵抗出来ない。


50 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:19

「なにするって?」

ガーン、と音がした。

今度は、手元にあった、でっかい灰皿を落としてしまったのだ。
「あ、市井、ちゃん」
「紗耶香ぁ?」
市井ちゃんは、つかつかと楽屋に入ってきた。冷たい目で私たちを見て、
「そろそろ休憩時間は終わり。やぐっちゃん、早く行ったら?」
「はーい」
やぐっちゃんは、私から降りて、すたたたっ、と楽屋を出ていった。ドアのところ
でパタパタ手を振って「続きはまたねー」と小声で言った。

市井ちゃんにジロリ、と睨まれて、やぐっちゃんは首を引っ込めた。


51 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:20

ははは、とごまかし笑いしながら、
「なんで市井ちゃん、ここに?」
市井ちゃんは、鼻息荒く、
「後藤が娘。内の秩序を乱さないように、見張ることにしたのッ」
「秩序〜?」
「後藤がメンバーにエッチなことをしないようにだよ」
「エッチなこと〜? しないしない」
ブンブン、と首を振って否定する。汗かいてきた。

市井ちゃんは、私の横に座った。
私は、背筋をシャキン、と伸ばして座り直した。
市井ちゃんは、口調を少し柔らかくして、
「ほら、ここって女ばっかじゃん? 男ってさ、こんな環境だったら、エッチな
気持ちになっても、仕方ないんじゃないかな」

確かに、今日の私は、ちょっとおかしいです。

「市井ちゃん、男に詳しいの?」
「そりゃあ、私は後藤よりもお姉さんだからね」
「でも、私は男じゃないし。ははっ」


52 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:21

市井ちゃんは、視線を落として、
「どうしてもしたくなったら、さ」
言いにくそうに、
「ちょっとくらいだったら、私の触らせてあげるよ」
理性が止まった。

昨日までは、市井ちゃんってオトコマエだ、ってばかり思ってたのに、今日の市井
ちゃんは、なんだか、……可愛い、かも知んない。

(触っていい、んなら、ちょっとだけ、いいかな?)

心臓がドキドキしてきた。
どこを触ろう。
やっぱり、定番は、胸か。
ほんのちょこっとだけ、市井ちゃんの胸を触ってみたいぞ。


53 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:22

そーっ、と手を伸ばす。
指先が、市井ちゃんの、胸の、先端に、

頭をはたかれた。
「ほらあ、やっぱり、娘。にエッチなことしそうじゃ
んか」
「ずるい〜」
市井ちゃんに騙されたっ。

「とにかく」
市井ちゃんは、立ち上がる。
「後藤、オトコ化してから、妙なフェロモン出てるんだからね。気をつけなよッ」
市井ちゃんは、赤い顔をして、出ていった。

フェロモン、出てるのか?
自分で自分の腕とかわきとか嗅いでみたけど、それがどんな匂いかはついに分かん
なかった。

(第3話「誘惑2」に続く)


54 :黄色い狛犬:2000/06/20(火) 23:23

は〜い、今日の分、終わりでっす。
また明日、お逢いしましょう。ではでは。



55 :名無し:2000/06/21(水) 00:42
いいっすね!
すごくいいです。読んでて顔がにやけました。
普通(?)だったら市井のほうが娘。メンバーを
たらしそうなところを、ごまがたらしこむなんて(笑)


56 :名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 00:42
裕子の人生相談の裕子姐に惚れてしまった

57 :名無しさん@1周年:2000/06/21(水) 01:43
あれ?もう片方はどこいった?見当たらない・・・?

58 :読者:2000/06/21(水) 01:58
もう片方の小説発見。
でも板が飛びまくってる影響か、スレがこわれちゃったのかな?
見当たらないので履歴から引っ張り出したら変になっちゃった。

59 :読者:2000/06/21(水) 01:59
あ、ちなみにURLは、
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=morning&key=961426239
です。

60 :黄色い狛犬:2000/06/21(水) 23:09

日刊小説「ごまP」のスレへようこそ!!

今日は第3話です。


61 :黄色い狛犬:2000/06/21(水) 23:10

第3話「誘惑2」

夜の10時。
はあ、今日のレッスン終了。
そろそろコンサートに向けてのフォーメーションも大詰めなもんで、キツかった。

「お疲れさまでした〜」
「お疲れさま〜」

メンバーたちはシャワーを浴びに行ったんだけど、私はそういう訳にもいかなくて、
タオルで汗だけ拭いた。ホテルに戻ってから、ゆっくりお風呂に入ろう。
ホテルに戻るハイエースの中、みんな無言だった。


62 :黄色い狛犬:2000/06/21(水) 23:10

(ね、後藤、起きてる?)
(起きてるよ。市井ちゃん、今日は疲れたっしょ)
みんな寝てしまってるんで、ヒソヒソ会話である。
(後藤、シャワー浴びれなかったんだね)
(さすがにねえ。みんなに見られたらパニックだよ)
(だよね)
クククッ、と肩を震わせて笑う市井ちゃん。ひどいよ。

(ホテル、露天風呂あるんだよね)
(でも、私は入れないよ。男風呂女風呂、どっちに入ればいいんだーっ、て感じ)
(夜中だったら、人来ないよ。多分、大丈夫だよ)
(そうかな?)
(ね……今夜さ、夜中の2時くらいに、一緒にお風呂に入んない?)

なに、一緒にだって!!

ってなに興奮してんだ私。女同士なんだから、普通じゃん、うん、普通普通。

しかし、ほんのりとなにかを期待しつつ、車はホテルへ走ってゆくのだった。


63 :黄色い狛犬:2000/06/21(水) 23:11

自分の部屋に戻る。夜中の2時に、市井ちゃんが露天風呂に誘いに来る。
(もう一回、シャワー浴びとこっかな)
落ち着けなくて、何度も身体をきれいにした。
股間のグロテスクなモノは、なるべく見ないようにした。

(……なんか、オトコ化が進行してるような気がする)
肩幅が大きくなったみたいだし、全体的に、うっすらと筋肉がついてきた。
それに合わせて、胸も小さくなってきてるような……。
(私、これからどうなるんだろう)
(やっぱり、娘。は脱退、かな)

市井ちゃんがいれば、大丈夫。
不安で、吹き飛ばされてしまいそうな自分に、何度も暗示をかける。
市井ちゃんがいれば、大丈夫。
市井ちゃんがいれば……


64 :黄色い狛犬:2000/06/21(水) 23:11

深夜零時。
なぜか、部屋には酔っぱらった圭ちゃんがいた。

「裕ちゃん、絶対、ヘンなのよ。私にも、会おうとしないんだから」
圭ちゃんは、当然、未成年だ。
同じく未成年の私のところに、なぜクダを巻きにくるんだろう。
「圭ちゃん。あのさあ、明日も早いんだから、もう寝たら?」
「なによ、ごっちんまで、私を除け者にするの?」
ダメだこりゃ。

今はジャージ姿の圭ちゃんだが、私は、持参してきたかたわらのボストンバックが
気になっていた。
(もしかして、今日は、私の部屋に泊まるつもりなのかな?)
それは、マズイ。


65 :黄色い狛犬:2000/06/21(水) 23:12

市井ちゃんが部屋に来て、露天風呂に行く、ってことを知られたら「私も行く」とか
言い出しかねない。当然、一緒に行ける訳ないし、かといって断れば「同じプッチの
メンバーなのに」とか言って拗ねること必至だろう。

なんとかして、午前2時までに、追い払わなければ。

(もっと飲ませて、酔い潰してから、圭ちゃんの部屋に運ぶ、って案はどうだろう?)
「そーよねー。裕ちゃん、水くさいよね。ま、一杯どうぞ」
「んー、そうなのよ、分かってるじゃん。ごっちんも飲みなよ」
「いえいえ、ご遠慮させて頂きます。ははっ」
圭ちゃんは、それほど酒が強いようでもなかった。すぐに、へべれけになった。
(よし、いいぞっ)
私は心の中で、びしっ、とガッツポーズを作った。

「へへへっ、酔っぱらっちゃった〜」
そう言って、圭ちゃんが、しなだれかかってきた。
何だ? 酔うとからんでくるタイプなのか?
「なんでだろうねえ。この前までは、単なるお子ちゃまだ、って思ってたのに。
今日のごっちん見てると、なんか、きゅん、ってなるよ」
はははは……、圭ちゃん、なんか目がトロン、ってなってるよ。酔い潰し作戦、失敗か?


66 :黄色い狛犬:2000/06/21(水) 23:12

「圭ちゃんさ、疲れてるんだよきっと。もう寝たほうがいいよ」
「後藤が一緒に寝てくれたら、寝る」
うーん、酔ってるから、横になったらすぐに熟睡してくれるだろう。
「うんうん、もう寝ようね」
「……」
優しく言ったつもりだったけど、圭ちゃんは、なんか色っぽい目でこっちを見ていた。
「じゃーもう電気消すよ〜」
圭ちゃんは、市井ちゃんと違って、真っ暗にしないと眠れない。部屋を真っ暗にして、
私はベッドに横になった。

「なんか、あっついよ」
圭ちゃんは、ジャージの上下を脱ぎ捨てた。
カーテンごしの月明かりが、圭ちゃんのナイスバディな下着姿を青く照らした。
(って、なんでそんなムードになっちゃってんのよっ)
「圭ちゃん、パジャマ持ってきてるんでしょ。早く着替えなよ」
私まで顔が赤いくなっちゃってるよ。
とりあえず、圭ちゃんの身体に目がいかないよう、私は毛布を顔まで上げて、
ぎゅっ、と目を閉じた。


67 :黄色い狛犬:2000/06/21(水) 23:12

圭ちゃんは、ベッドにもぞもぞと入ってきて、私の隣りに、滑り込んで、
「って、なんで上に乗ってくるのよっ」
圭ちゃんをどかそうとして、
目前に、胸の谷間のアップ。
(下着のままぢゃん!)
「ふふん、ごっちん〜」
かばっ、と首筋にキスされた。そのまま、あごのラインを舌がたどって、耳たぶを
噛まれた。そんなことされると、力が抜ける。
「くふぅ」
ベッドのシーツをつかむ。

「ごっちん、可愛い……」
圭ちゃんは、私の顔を見ながら、舌なめずりした。
圭ちゃんの熱くて柔らかい肌が、私の上で動いている。吸い付くような肌のこすれ
あう感触と、圭ちゃんの身体の重み。
吐息が、私の耳をくすぐる。
下半身に、血液が集中していく。
ダメだあっ。最悪の状態だっ!!


68 :黄色い狛犬:2000/06/21(水) 23:13

こつん、と、それが、圭ちゃんのアソコを叩く。
「ん、なにこれ?」
圭ちゃんが、私の下腹部に手をのばす。
ばんぢきゅうすっ!

(こうなったら、最後の手段だッ)
圭ちゃんの胸をむんず、とつかんだ。
きゃん、と可愛らしい悲鳴をあげて、圭ちゃんはびくびく震えた。
(よし、今だっ)
素早く圭ちゃんの下から抜け出し、ベッドから転げ落ちた。
圭ちゃんの様子を伺う。特に、動きはないようだ。
(ふう)
荒く息を吐いて、立ち上がる。圭ちゃんを見ると、ベッドの上で、青い顔をして、
ブラを外そうとした。
「……なにしてるの圭ちゃん」
「気持ち悪い……胸が締め付けられて、苦しい……吐きそう……」


69 :黄色い狛犬:2000/06/21(水) 23:13

わあっ、とシャワールームへ走った。洗面器とかはなかったんで、掃除道具入れ
から、金物のバケツを取り出した。それを手に、部屋に戻った。
「圭ちゃん、大丈夫? 吐きそうだったら、これに吐いてよね」
「酔って、指が動かないよ〜。ごっちん、ブラ外して〜」
大の字になって、フロントホックの部分を指さす。

「外してもいいけど、そのあと、ちゃんとパジャマ着る?」
「うん、着る」
「落ち着いたら、自分の部屋で寝る?」
「……」
「酔っぱらいは、自分の部屋で寝なさい」
「……はーい」
よしよし。私はバケツをサイドテーブルに置いて、圭ちゃんの胸に手を伸ばした。
(見ないように……見ないように……)
目は窓の外に向けて、手探りで、ホックの辺りを探す。


70 :黄色い狛犬:2000/06/21(水) 23:14

「やん」
「あ、違った」
「……触りたい?」
「そーゆーのはもういいの」
やっと、金具の部分を見つけた。
「外すよ」
「優しくね」
もう、とか思いながら、プチッ、とホックを外した。
(う……もの凄いイヤな予感がする)
扉を振り返ると、そこには……

ガーン、と音がした。

バケツに腕が当たって、床に落ちた。

「ご〜と〜お〜〜〜〜〜」
「なんでこんなお約束の展開にっ(泣)」

気持ち髪を逆立てて、逆光の中、市井ちゃんは仁王立ちしていた。
ベッドには、おっぱいばい〜んの圭ちゃん。
私の手には、圭ちゃんのブラ。

ははは……。

私は、力なく笑うしかなかった。

(第2話終わり)


71 :黄色い狛犬:2000/06/21(水) 23:14

今日はここまでです。

明日は、第3話「ごまいち」です。


72 :名無しさん:2000/06/21(水) 23:30
おもしろすぎる。なんでこんなに笑っちゃうんだろ。
読んでてドキドキするし、面白いし、最高です。

73 :切なの国:2000/06/22(木) 00:02
すごい、面白いです!市井ちゃんの胸触りフェイント、
ブラをはずした瞬間市井ちゃんがいる展開といい、展開が面白い!
早く、続きが読みたいです。

74 :名無しさん@1周年:2000/06/22(木) 00:07
おっぱいばい〜んの圭ちゃん・・・見たいな・・・
いやいや、毎晩楽しみにしております。
明日のも期待しています。

もう一方のも期待してますんで、大変でしょうががんばってください。

75 :log0076:2000/06/22(木) 00:22
笑っちまった。してやられたぜィ。
裕のののほうも楽しませていただいてます。
これってアメコミでいうところのクロスオーバーってやつなんだね。

76 :名無しさん@1周年:2000/06/22(木) 00:47
面白いっす。はやく続きが読みたいな。

77 :名無しさん@1周年:2000/06/22(木) 01:40
ほんとにエンターテイメント性の高い作品ですね。
読んでて楽しいです。

78 :名無しさん@1周年:2000/06/22(木) 01:49
毎日これを読むのが楽しみで仕方ないです。
もーーーめっちゃすきだー!
がんばってくださいっ。

79 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:27

日刊小説「ごまP」のスレへようこそ!!

前回、第2話終わり、とか言ってるけど、本当は、第3話終わりなんだね。

それでは第4話「ごまいち」どうぞ!!


80 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:27

第4話「ごまいち」

すやすやと眠りについたお気楽な圭ちゃんを部屋に残し、とりあえず、
露天風呂に向かう。

「あれは、圭ちゃんが酔ったって言うから、その、介抱してただけで、ホント、
マジでマジで」

先を歩く市井ちゃんに、パタパタとついていきながら、必死で弁解した。
我ながら、すっごく言い訳くさいよなあ、って思った。


81 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:28

「圭ちゃんの口紅ついてるよ」
振り向きもせずに、冷たい口調。
私は反射的に、首に手をもっていった。
(やっばー)
「ウソよ」
市井ちゃんの、冷ややかな目。
(うっ、ズルイ)

「それは、一体、どういうことなのかな?」
にっこりと微笑みながら、言う市井ちゃん。
ダメだ。役者が違う。
「ゴメンなさい」
「別に、私に謝るようなことじゃないじゃん。後藤は後藤。好きなだけ娘。たちに手
を出してればいいよ。ハーレム状態で良かったね」
そんな言い方ってひどい。
……でも、反論も出来ない。
昼間もやぐっちゃんにキスされそうになってるところ、見られちゃってる前科者だし。


82 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:28

露天風呂には、誰もいなかった。
そんな時間帯を狙ってたから、当然なんだけど。
2人は黙って、もそもそと服を脱いだ。
気まずかった。

ホントなら、超ドキドキのシーンなんだけどね。
いや、横目でチラチラと市井ちゃんを見てたら、なんか手の込んだレースの下着とかが
チラッ、と見えたりして
(市井ちゃん、あんな大人っぽい下着持ってたっけ……初めて見た)
着やせするけどスタイル抜群の市井ちゃんのナマ着替えを間近で見れて、ちょっと
ラッキーだった。

「なんか、後藤、たくましくなっちゃったね」
しんみりと、市井ちゃんは言った。
少しは機嫌が直ったのかな? と市井ちゃんの様子をそっとうかがったんだけど、
おっきなタオルで身体を隠して、とっとと湯船に行ってしまった。


83 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:29

私もちゃっちゃーっ、と服を脱いで、男部分をタオルで隠して小走りで追いかける。
「待って、待ってよ市井ちゃん」
露天風呂は湯けむりで一杯だ。
一瞬、市井ちゃんの姿を見失ってしまった。
半分野外だから、けっこう寒くて、さっそく鳥肌が立ってきた。

ぱしゃぱしゃ、と水音がする。
市井ちゃんは、月明かりの差し込む岩場のかげで、胸くらいまでお湯につかっていた。

「市井ちゃん」
「こっちに来ないで」
その声に、びくっ、とする。
涙声だった。
「どうしたの市井ちゃんッ」
ばしゃばしゃと中腰でお湯をかき分けて、市井ちゃんの元に急ぐ。


84 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:29

「これ以上、私のこと、からかうのやめて」
「なに言ってるの市井ちゃんッ」
むんず、と腕をつかんだ。
「離してよ」
「ヤダ。離さない」
「なんで、後藤はそんななのよ」

市井ちゃんは、泣きながら、私に向かって叫んだ。
私は、どうしたらいいか、分からなくなった。

「市井ちゃん、私のこと、嫌いになった?」
返事はなかった。
市井ちゃんは、黙って涙を流していた。

胸をつかれた。動けなくなった。

お湯のちょろちょろ流れる音がする。
ときおり、風がふいて、私と市井ちゃんの髪を揺らす。

静かな夜。
2人だけの夜。

私は、市井ちゃんの泣き顔を、きれいだな、って思って見てた。


85 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:29

「きっと、後藤は悪くないんだよね」
市井ちゃんは、静かに喋りだした。
「元々、後藤はオーディションで勝ちあがってきた実力派なんだからさ。当然、
オトコになってもベクトルの方向が違うだけで、同じだけ魅力があれば、女の子は
みんなポーッ、ってなっちゃうよね」

市井ちゃんは、私に笑いかけた。
その笑顔があまりにも透明で、私は不安になった。

「これまでだって、ファンの男の子たちに大人気の後藤真希なんだもん。私がヤキモチ
焼いたりするのが、おかしかったんだよ」

「市井ちゃん、ヤキモチ焼いてくれてたの?」

「ふふっ。おっかしいでしょ? 私ね、昔っから、後藤のこと、どこかドキドキして
見てたんだよね。理由は分かんなかったけどさ」
「ね、市井ちゃん」
「でも、後藤がオトコになって、やっと分かった。私、後藤のことが、好きだったん
だなって」
「ねえ、市井ちゃんッ」
私の言葉を無視して、市井ちゃんは続けた。
「でも、それも今日でおしまい」


86 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:30

市井ちゃんは、湯船から立ち上がった。
腰から上が、白いお湯の上に出た。
生まれたままの姿の市井ちゃんは、泣きながら、笑った。

「初めは教育係だから、って思ってた。いつの間にか、後藤のことは、私が全部決める
権利がある、って思い違いしてたんだね。
これまで、ずっと後藤こと縛っててゴメンね。もう、いいよ。放してあげる。後藤は、
これからはもっと自由に――」

「違うよっ」

私も立ち上がる。
ちょっとだけ、市井ちゃんの目が丸くなった。

私は市井ちゃんの両肩をつかんで、
「やだ、やめてよ後藤」
「やめないっ」
強引に、キスした。
市井ちゃんは、キスされたまま、しくしくと泣いた。
唇を離しても、市井ちゃんは泣き続けた。


87 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:30

「ズルイ、ズルイよ後藤……。私、後藤のこと好きだし、今の後藤、すっごく格好
いいし、私に抵抗できる訳ないじゃん。後藤、きっと娘。の誰でも好きにさせるこ
とが出来るのに。どうして私にこんなことするの。後藤のこと、好きにするだけ好き
にさせて、そんなの残酷だよ」

「市井ちゃんはさ、私がオトコだから、好きになってくれたの?」
市井ちゃんは、ゆっくりと首を左右に振った。
そうだ。私だって、やっと気がついた。
私は、市井ちゃんに縛られてなんかない。私は、昔っから、市井ちゃんのこと、大好
きだったんだ。
そして、それをまだ市井ちゃんには言ってなかった。
よし、今、言うぞ。

「きっとさ、ほかのメンバーは、私がオトコになったから、異性として、好きになって
くれてるんだよ。無意識のうちなんだろうけど、私が女に戻ったら、きっと鼻も引っ
かけてくれないよ」
市井ちゃんは、黙って私の話を聞いてくれている。
「でもさ、市井ちゃんが、さっき言おうとしてくれたこと。私が女に戻っても、市井
ちゃんは好きでいてくれるっしょ?」
こくり、と市井ちゃんはうなづいた。


88 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:34

「もし、完全に男になっちゃったとしてさ、そんときは仕方ないよ、娘。は脱退する。
そしたら、戸籍、男に変えてさ」

市井ちゃんの目を覗き込む。

「私、市井ちゃんのこと、大好きだよ。だから、一緒に暮らそう。ううん、結婚しよ
うよ。一生、市井ちゃんのこと大事にするよ」

告白のはずが、プロポーズになってしまった。
でもいいや。市井ちゃんと一緒に暮らす。なんて素敵なアイデアだろう。

(ずっと一緒にいてくれるの?)
(ずっと一緒だよ)
(一生、私のこと守ってくれる?)
(一生、市井ちゃんのこと、守るよ)

市井ちゃんは、また泣き始めた。
私の提案を、市井ちゃんも受け入れてくれてるからだ、とその時は思ってた。


89 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:35

でも、本当は、市井ちゃんは、この時点で自分の将来の夢を決心していて……。だから、
一緒に暮らせる日なんて決して来ることはない、って分かってたから、泣いてたんだ。
そのことを知ったのは、ずっと、ずっと先のことなんだけどね。

私は、市井ちゃんの涙をキスでぬぐった。
何度も、唇を合わせた。
「私ね、まだ自分からは誰ともキスしてないよ。オトコになってからは、市井ちゃんが
初めてだよ」
言いながら、そういえば、辻@裕ちゃんには舌でレロレロまでされたよなあ、でも、
あれはいわば事故だから、と自分で自分を納得させた。

「うん……信じるよ」
市井ちゃんの顔が、のぼせているのとは別の理由で赤くなっている。
「ね……後藤、その、当たってるんだけど。それに、手が……」

右手を、市井ちゃんの胸に当てている。股間も、なんか異常な状態になってて、市井
ちゃんのおへその辺りをツンツンしていた。

「私、市井ちゃんとしたい。ここで」

市井ちゃんは、ちょっと驚いた顔をしたけど、恥ずかしそうに、こっくり、とうなづいた。


90 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:35

月と星の明かりしかない、お湯の中に立つ市井ちゃんの身体を見る。濡れた髪、潤んだ
瞳、お湯が弾けている肌、形の綺麗な胸、すっと細くなる腰、……その下は、白いお湯
につかっていて、見えない。
(……)
そっと、市井ちゃんの胸を、右手で包む。冷たくて、柔らかい。手のひらで、先端をこ
するように動かす。

「──ッ」

市井ちゃんが、小さく反応する。
首筋にキスし、ゆっくりと唇を動かす。耳たぶを噛む。
(さっき、圭ちゃんに教わった技なのだー)
「ううん」
市井ちゃんは、立っていられないのか、私に身体をもたれかけさせてくる。
私は左腕を市井ちゃんの右腕に絡ませて、身体を支える。
はう、と市井ちゃんの吐息が肩にかかる。触れあっている肌が熱を持ってくる。


91 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:35

そして、右手を、お湯の中に沈める。
市井ちゃんに、触れる。
市井ちゃんの身体が、ぴくん、ってなる。

右手が、お湯の中を動く。
ちゃぷん、ちゃぷん、ちゃぷん。

「後藤……」
切なげに、市井ちゃんが私の名まえを呼ぶ。

ちゃぷ、ちゃぷ、ちゃぷ、ちゃぷ……

市井ちゃんは、おずおずと、私のオトコノコに触れる。
私の下半身が、ビリビリと痺れる。

(くっ……なんだこの感覚。これは、行き着くところまで行っちゃうぞ)


92 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:36

「失礼やなー。それが大人の女やっちゅーねん」
「だって、だって……」
ガラガラガラ。
私たちは、ばっ、と離れて、ざぶん、と湯船に沈んだ。
(この声は……)
2人、だな。誰かが、賑やかにお風呂に入ってきた。

「うっ」
先客の存在に気付き(って普通脱衣場で分かるじゃん)絶句したのは、……辻、だあ。
向こうも、私だ、と分かったらしい。

「あれ、ごとうさん、いちいさん、こんばんは」
ぶりっこ辻(中身は裕ちゃん)は、戸惑っているらしい裕ちゃん(ってことは、中身は
辻か)を引き連れて、入ってきた。


93 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:36

「裕ちゃん、こんな時間にどうしたの?」
市井ちゃんが、普通を装って訊ねる。
「え、と……」
どもっている裕ちゃんを制して、
「なかざわさんの、ダンスのれっすんをしてたの。で、あせかいたから、オフロに
きたの」
「ふーん、裕ちゃん、体調悪いって聞いたけど、大丈夫なの?」
続けざまに発せられる質問を(市井ちゃんも、実は焦ってるみたいだ)無視し、辻は、
とんでもないことを言い出した。

「ごとうさん、またチューしようね〜」
うわっ、話を逸らそうにもほどがある。
市井ちゃんは、私を横目で見て、
「ののちゃん、後藤がなにって?」
辻はにっこり笑って、
「おひるにチューされたの。おくちの中、ベロでれろれろって」
「レロレロしてきたのは、そっちじゃんかッ!」
たまらず叫ぶ。


94 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:37

市井ちゃんは、笑顔のままで、
(後藤さあ、オトコになってから、キスしたのって、私だけってさっき言ってたよねえ)
こそこそと言う。
(……はい。そう言いました)
(後藤はさ、どれくらい、私にウソついてるのかな?)
(いえ、そんな、ウソなんてとんでもない)
(ましてや、12才を、レロレロ……って……)

(それは、裕ちゃんがしてきたことでありまして、つまり、悪いのは、みんな裕ちゃん
ということに)
(ふーん。裕ちゃんともキスしたんだ)
私は、頭を抱えた。
もはや、ドロ沼だ。

(後藤、今日一日で、4人だね。ううん、私も入れて、5人か。プレイボーイ後藤は、
明日で、娘。全員攻略しちゃう訳?)
わはは。もうなにがなんだか。


95 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:37

「後藤ってさ」
市井ちゃんは、右手を大きく振りかぶった。
「片っ端から娘。たちに手を出さないと気が済まないのッ?」
ばっちーん、と強烈な平手打ちが、私の頬を襲った。
くらくらと目眩がした。

「市井ちゃん……待って……」
「待たないよっ」

市井ちゃんは、出ていってしまった。

「ごとうさん、ケンカさせちゃってごめんね」
しょんぼりと、裕ちゃんは言った。
「なんや、メンバー間でのいざこざは避けてもらわんとなあ。頼むでホンマに」
本性を現した辻は、湯船のふちで、足をブラブラさせて、笑いながら言った。
ちくしょう……今の状況を楽しんでるのは、こいつ一人に違いない。

(第4話「ごまいち」終わり)


96 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 21:37

今日の分、おしまいです。お疲れさまでした。

テレホタイムに「のの裕」の方も更新するんで、そっちも(よければ)よろしくね!!
量が多くて読む人も大変だぞ。

明日は、第4話「活劇」です。
では。


97 :ななしさん。:2000/06/22(木) 21:39
おつかれさまでした。今から読ませてもらいまふ。
ところで、桃色7さんて黄色い狛犬さんですか?
違ったらすんません。

98 :視聴者:2000/06/22(木) 22:09
いやぁ、面白かった。第4話がとても楽しみです。

99 :黄色い狛犬:2000/06/22(木) 23:47
またやってしまった。
次は、第5話でした。最近、なんかムチャクチャです。

>97さん
???

100 :23:2000/06/22(木) 23:52
おもしろすぎます!!
笑いがとまらない!!!本人には絶対みてほしくないけどね。(笑)ほんと笑える。(笑)

101 :名無しさん@1周年:2000/06/23(金) 00:15
も、モーレツにオモロいっすー。
最早コレが日々の楽しみになってる。。。

102 :名無しさん@1周年:2000/06/23(金) 00:59
かなり面白いです。ここのとこ毎日繰り返して読んでるけど、
何回読んでも、飽きがこないです。明日も楽しみにしてます。
もちろん、もう1つのほうも・・・。

103 :名無しさん@1周年:2000/06/23(金) 01:30
おもしれ〜
なんかきまぐれオレンジロードとか思い出したわ。
明日が楽しみッス。

104 :名無しさん@1周年:2000/06/23(金) 03:33
単純におもしろい!
>103
きまぐれオレンジロード懐かしいですね。


105 :切なの国:2000/06/23(金) 05:37
いや〜、マジで面白いです!
とにかく展開が次はどうなる!?と気になって仕方ないです。
明日の更新を楽しみにしてます!

106 :まいのすけ:2000/06/23(金) 09:52
面白いです!
毎日楽しみ。予想しない展開とか。
頑張って下さい!!

市井妊娠とかしないですよね・・・?

107 :名無しさん@1周年:2000/06/23(金) 22:39
こういうの読まないと起たないよな

108 :黄色い狛犬:2000/06/23(金) 23:31

第5話以降は、新サーバーに以降しました。

↓こちらへどうぞ。
http://suika.he.net/~hokkaido/test/read.cgi?bbs=morning&key=961769078&ls=5


109 :黄色い狛犬:2000/06/23(金) 23:34
×新サーバーに以降しました。
○新サーバーに移行しました。

ははは……。

110 :若葉名無しさん :2000/10/01(日) 22:00
これの続編ってどこにあるんですか?
108のとこもう消えちゃってるみたい・・・

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