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1 :プロローグ:2000/06/18(日) 19:38
 これは1999年7月、世界が終わると信じていた頃の話。

2 :名無しさん@1周年:2000/06/18(日) 19:39
クソスレ。

====================終了==========================

3 :大戦隊モーニングファイブ:2000/06/18(日) 19:39
Mってプリンセスプリンセスの曲ですか??

4 :名無しさん@1周年:2000/06/18(日) 19:40
1さん、期待してます。
気にしないで始めちゃってください。

5 :プロローグ:2000/06/18(日) 19:41
■アルバイト急募■
・10代〜20代の心身ともに健康な女性
・一日数時間程度の拘束です。
・週休完全二日。
・時給5@`000円。交通費その他諸費用支給。
・委細面談
            ──H県立K大学理工学部

6 :名無しさん@1周年:2000/06/18(日) 19:42
クソスレ。

====================終了==========================

7 :名無しさん@1周年:2000/06/18(日) 19:42
>1 フリッツ・ラングが1931年に監督した初のトーキーサスペンスの傑作だべか?

8 :プロローグ:2000/06/18(日) 19:43
 闇。
 白い。
 ボール。
「……おもしろいよね、これ」
 てぃん…
「まぁね、興味がないとは言わないけど」
 てぃん…
「遊んでみる? お金も貰えるみたいだし?」
 てぃん…
「いい暇つぶしになりそうだね」
 転がる。
 白い。
 球。

9 ::2000/06/18(日) 19:44
プリンセスプリンセスの曲。結構いい曲。

10 :名無しさん@1周年:2000/06/18(日) 19:44
______/\\\      ̄ ̄ ̄7
   \\\\\\\\\\\    __人_
     \\\\((((((((((((((((       ミ
|\    (((((((((((((((((((((( @`――――-ミ
|\ ((((((((((((((((((((((((( /       |
|―(((((((((((((((((((((((((/    \ / |
|/ (((((((((((((((((((((((((      つ  |
|/     ////((((((((((((((    ____  ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     //////(((((((////  \  ./__// < 馬鹿だなぁお前
      ̄ ̄ ̄    //////   \___/   \________

ここってKマンの水槽にちょうどいいですね。捨てる場所なくて困ってたんですよ。
今度からクソスレにはもれなく捨てることにします。




11 :名無しさん@1周年:2000/06/18(日) 19:45
ピーターローレ主演

12 :1:機動:2000/06/18(日) 19:52
 雲ひとつない、晴れた日だったことだけは覚えている。
 アブラ蝉のジジジと短い悲鳴だけが耳の底に残っている。なんとなく落ち着かない気分で、安倍なつみはパイプ椅子の上で目立たないように身じろぎした。通り一遍の面談が終わり、持参した履歴書やら健康診断書に目を落とす男を見る。
 金髪をマッシュルームカットにして変な色のサングラスを掛けた年齢不詳のその男は、ただ「つんく」とだけ名乗った。下の名前なのか上の名前なのかさえ、安倍には判断がつかない。
「んー…、まぁ問題ないよやね。よっしゃ」
 笑いを含んだような声でつんくは呟くと、安倍を手招きすると、入ってきたのとは違う扉に案内した。先ほどから面談室にはいったまま出てくる面接者と出てこない面接者がいることに安倍は気付いていた。してみると、自分は合格したということなのだろうか?
「この廊下の突き当たりに『@M研』ってのがあるから、そこ行ってくれるか? そこでの指示に従ってくれ」
「はぁ…」
 ポンと肩を押されて、安倍は一歩を踏み出した。
「ほな、次! 福田! ……」
 つんくは扉を閉めて次の面談者を招き入れる。
「なんなのさ…」
 安倍は溜息を吐くと、一歩を踏み出した。

13 :名無しさん@1周年:2000/06/18(日) 19:53
クソスレ。

====================終了==========================

14 :名無しさん@1周年:2000/06/18(日) 19:54
ツールギュント

15 :名無しさん@1周年:2000/06/18(日) 20:03
グラマラスぱぱ!!

16 :1:機動:2000/06/18(日) 20:03
「失礼しまーす…」
 遠慮がちに扉を開けると、大音響が耳をつんざいた。
「あー? アンタ、アルバイトの人? はよ入りや。入って扉締め。迷惑やろ」
 かすれたような高い声で白衣姿の茶髪の女がポンポンと言葉を掛けた。
(……こわ……)
 心理的には一歩後退しながらも安倍は部屋に入り扉を閉めた。
 どうしていいかわからずに左右をきょろきょろと見渡す。映画で見た、潜水艦の運転席のようだった。狭い部屋の中に何に使うのかさえ判別不能な計器の群れ。
「なにボッとしとんねん。こっち来、こっち。アンタ、名前は?」
 女の声に、安倍はハッとして女のほうに駆け寄った。
「安倍です、安倍なつみ、17歳」
「年は聞いてへん。身長は?」
「154……」
「華奢やな、自分……サイズあるかな……ま、ええわ、こっちおいで。あっこで着替えてき。3番ロッカーの中の服に着替えてここに戻ってきてな」
「あ、はい」
 安倍は、ぱたぱたと示された部屋に向かう。部屋を横切るとき、チラリと窓ガラスの前をよぎる。
(……プール? なんだべ?)
 目の端に映ったものを疑問に思いながら。

17 :名無しさん@1周年:2000/06/18(日) 20:11
総理と呼ばないで

18 :1:機動:2000/06/18(日) 20:12
 用意された衣服はクリーム色のダイバースーツのようなものだった。ぴったりとしていやがおうにもくっきりと身体のラインが浮き上がる。
(…………)
 やっぱやめたといって着替えてここから出ようか──どうしよう。
 迷っていると扉がノックされた。
「まだか? 次がつっかえてんのやけど」
 苛々したような声に、安倍は慌てて更衣室から出てごめんなさいと小さく詫びた。
「まぁええわ。じゃあ安倍、アンタはうちについといで。福田、アンタは着替えてここで待っとり。ボタンとか勝手にさわったらアカンで」
 安倍よりも明らかに身長の低い少女は、無言でコクリと頷いた。
(……まだ子供だべ……)
 思ったことは口には出さずに安倍は、後ろも振り返らずにスタスタと歩く女の後ろを小走りについていく。妙に重たく仰々しい扉を開けると、ふわっと風が流れた。ひんやりとした風だった。扉は先ほどのプールに繋がっていた。

19 :1:機動:2000/06/18(日) 20:22
 先ほどまでいた部屋よりも、音はうるさくなかった。
 それは一見して、ただの室内プールだった。横25メートル、縦15メートルの。しかし、そういったプールに付き物の、底に描かれたラインがない。いや──
(なまら深い……)
 水深は15メートル、いやもっとだろうか──
(……何をすんだべ?)
 プールに気を取られていると、白衣にぶつかった。女はとっくに歩みを止めていたらしい。
「すみませんっ、すみません」
「あー、ええからええから……前を見てあるきぃな。滑って危ないからな」
 恐縮する安倍に、女は笑って手を振った。あれ?──安倍は思った──思ったより恐くない、のかな?
「で、これやねんけど」
 白衣が示した先を見て、安倍は息を呑んだ。それは。
 全高3メートルほどの。
 ロボット。
 だった。
「……」
 アニメで見たことがあるような気がすると安倍は思った。
「まぁ、まだ名前はないねんけどな。仮にMって呼んでんねんけど……これな、1号機」
「はぁ…」
「ちょお、これに乗ってみてくれへん?」
「はあ?」

20 :1:機動:2000/06/18(日) 20:31
「まぁま、乗るだけで出るから。バイト料。まぁ、機械との相性もあるから、乗っただけでオシマイ言うこともあんねんけど。今までの人、みんなそれで帰ってん」
「てゆうか、全然説明受けてないんですけど、バイトって、いったい何をするんですか? あぶなくないんですか?」
「……そうなん?」
「そうですよっ、説明してくださいっ。あとあたし、まだあなたの名前も聞いてないんですけどっ」
 安倍の言葉に女は思わず吹き出した。
「あーゴメンゴメン。うちはな、中澤裕子。プロフェッサーつんくの助手をやっとる」
「ぷろふぇっさーつんく……」
「教授やな。うちの大学の教授やねん。変わりモンやけどそちらの世界ではなかなか有名やねんで」
「はぁ……」
「で、バイトの内容なんやけど、この“M”のテストパイロットになって、色々と動作確認させてほしいねん」
「……あたし、車の免許とか持ってないんですけど?」
「だぁいじょーぶ。自転車に乗れたら乗れるって。まぁ、論より証拠や。乗った乗った」
「って! あの、操縦方法とか、そういう」
「乗ったら分かる、乗ったら! しのごの言わんとさっさと乗り」
 中澤はそういうと、1号機のハッチを明けた。

21 :1:機動:2000/06/18(日) 20:44
 服と同じ色のシートに座る。シートはひんやりとしていた。安倍の身体に合わせてじんわりと形が変わっていくのが感じられる。非常におさまりがよくなったところで、6点式のシートベルトが勝手に安倍の身体を拘束した。まるで、パラシュートで降下するような格好になる。
「うごけないんですけど……」
「それでええねん。動いたら危ないやろ」
「あぶないって!」
「はいはい」
 身を起こし掛けた安倍を、中澤は無理矢理シートに寝かしつけた。乱れた髪を手櫛で梳くとヘルメットらしきものを被せられる。ヘルメットは鼻のところまであって、外気に触れるのは口と顎だけだ。その顎のところにヘルメットを固定する紐がかかる。ヘルメットの中も冷たく、じわっと形を変えて安倍の頭の形に馴染んだ。
「何も見えないんですけど」
「それでええねん。あ、目は開けていても閉じていてもどっちでも好きにしてくれていいから」
 中澤は安倍の身体になにかを張り付けていく。安倍は、面接用に受けた健康診断で心電図を取ったときのことを思い出した。ピップエレキバンのような丸い電極が、服の上から取り付けられているのだろうか。
「苦しくなったら教えてな?」
 中澤の声に機械の駆動音がかぶさった。安倍はいきなり重力が10倍になったほどの脱力感を感じた。
「な……」

22 :1:機動:2000/06/18(日) 20:51
「うちの声、聞こえる? 聞こえたら右手を挙げて…………よしよし。ええね」
「いいって……なんか身体が変なんですけど……」
「変って? どう変?」
「なんか、中澤さんの声、耳で聞いてる気がしないというか……」
「……、気のせいやろ。ちょっと歩いてみてくれる?」
「歩くって?! こんな状態じゃ無理に決まってるじゃないですか。ベルトとヘルメット外してください」
「……んー、なにも見えへん?」
「見えないに決まってるじゃないですか」
「出力が足らへんのかな……苦しなったらすぐ言うてな」
 ごうん。
 駆動音がいっそう大きくなる。
 光。
 白。
 閃。
 安倍は強い眩暈に襲われた。闇に閉ざされた視界が一気に真っ白になってじんわりと色を戻していく。

23 :1:機動:2000/06/18(日) 21:01
 視点が高いところにあった。
 あわてて両手を見る。
「や……なにこれ……」
 両手のあるべき場所にメカニカルなマニピュレーターが並んでいる。安倍は混乱した。
「落ち着き。今見てるのはアンタの身体やない」
「あたしの身体じゃないって……なに……なにがどうっ」
「落ち着いて。今見えるもの言うてみ?」
「機械の手……床がすごく遠くに見えます」
「後ろは?」
「後ろ?」
 言われて安倍は、自分が手や床を見るのと同時に背後の壁も見ていることに気が付いた。
「壁が……ねぇ、なんなんですか、これ?!」
「ええよ自分。すごいシンクロ率や! 勝手に同期とりよる……代替機関だけやなく追加されたもんも知覚してんねんな。こんなケース初めてや……えらいバランス感覚や。ごっついわ」
 中澤の興奮したような口調が伝わってくる。それがよりいっそう、安倍の混乱に拍車を掛けた。自分が知覚しているものが、背後の目だけじゃないことに気が付いたからだ。赤外線。紫外線。音。低周波。高周波。温度。電波。いろいろなものを安倍の感覚が受容しはじめていた。それは安倍の精神の限界を超えていた。
「出して! ここから出してください! ねえ!」
 叫んで。
 安倍は気を失った。

24 :作者:2000/06/18(日) 21:06
のっけからいきなり荒らされてるし(わら
これから食事いって、帰ってきたらまた書きます。全部で4パートで完成です。では。

25 :1:機動:2000/06/18(日) 22:48
 泥の中から静かに浮かび上がっていくようだった。
 呼吸するのさえかったるい、からみつくような粘りを帯びた重たい空気。
 そして闇。
「今日テスト受けたなかでは安倍と福田がごっつーいいスコアを出してますわ。昨日の石黒と飯田を抜きますね」
 ゆらり。
「安倍は少し感受性が強すぎるな……裏目に出そうやな」
 少しずつ光が射してくる。
「アタシとしては押しときますけどね。シンクロ過剰なんて、こないなケース初めてや。すごい資質ですよ……矢口、市井、保田の三人は微妙なラインですね。どうします」
 ゆらり。
「そいつらはキープや。なんといっても時間が惜しい。ここまで偏向性があるとは思わへんかったわ」
 会話に引き上げられるように、安倍は目を覚ました。
 視界には白衣を着た色眼鏡の男、プロフェッサーつんくと中澤助手がいた。
「お。なんや、目覚ましたんか? 大丈夫か? なんや具合悪いとこあらへん?」
 中澤が声を掛ける。
「だいじょーぶ……みたい、です……なんか……すごく……」
 安倍はゆっくりと身を起こした。未だに重力が2倍ほどもあるように感じる。安倍が回復したのを見て、つんくは頷いて医務室を出た。
「なぁや? ああ、無理せんでもええ。まだ寝とってもええよ」
「……どうも……」
「自分な、どうする、バイト? しんどかったらやめてもええし」
「やります」
 考えるより先に即答していた。夢うつつの中で聞いたつんくと中澤の会話が耳に残っている。“すごい資質”。自分の中にあるそれに、すがりたかったのだ。

 そして──これが彼らの破滅の序曲となる。

26 :次回予告:2000/06/18(日) 23:26
「どうして──ピストルが?」
 次第に軍事的色彩を帯びてくる訓練の意味とは?
 “M”とはなんなのか。なんのためにあるのか。
「明日香?! ねえ、ちょっと! 目を開けてよ!!」
 次回『出撃』乞うご期待!

27 :名無しさん@1周年:2000/06/18(日) 23:40
この次回予告がすごくいい感じ。
これからも楽しみにしてます。頑張って下さい。

28 :名無し:2000/06/19(月) 01:24
某アニメを思い出す……
零号機はあるんだろうか。
続き楽しみです。

29 :2:出撃:2000/06/22(木) 01:16
 白と黒のストライプが風にはためいていた。
 低く唸るような読経が蝉の音に混じる。
 空調がまるで効いてない。
 暑い。
 正座した足の感覚がなくなっていた。
 安倍なつみは衿を軽く引っ張って喪服の中に風を入れた。
 正面に作られた祭壇には白黒で大きく引き延ばされたプロフェッサーつんくの笑顔。
 安倍はつんくの素顔を見るのは、これが始めただった。
 無言で焼香が続いている。不思議と啜り泣く人の姿が少ないのは、これが大学で行われているいわば公葬のようなものだからだろうか。
 助手の中澤裕子の茶色い髪が横を通り過ぎた。目は真っ赤に充血していたが、泣いてはいない。厳しい表情をしている。
 隣りに座っているアルバイト仲間の福田明日香は、退屈そうに葬儀を眺めていた。

30 :お知らせ:2000/06/24(土) 11:33
サーバー移転に伴い、こちらのスレで続きを書くことになりました。
http://saki.2ch.net/test/read.cgi?bbs=morning&key=961812740

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