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グッと来る「小説の書き出し」
- 1 :匿名希望さん:2001/03/30(金) 22:42
- みなさんが、いままで読んだ小説の中で「こりゃ、やられた」
と思ったカッコイイ書き出し、気の利いた書き出し
などあったらおせーてください。
- 497 : :02/02/23 22:38
- 土井浩二が三年前に別れた美緒の夢の途中で目が覚めた朝、
美緒はもちろん浩二の夢など見ていなかったし思い出しもしていなかった。
- 498 :吾輩は名無しである:02/02/23 23:36
- 飛行機の音ではなかった。
- 499 :アルチュール・ランボー :02/02/23 23:49
- 見つけたぞ、
何を?
永遠を
それは太陽に溶ける海だ
- 500 :吾輩は名無しである:02/02/24 00:00
- それ書き出しだっけ?
- 501 :吾輩は名無しである:02/02/24 00:14
- アホ、ランボーは詩人だろ?
- 502 :吾輩は名無しである:02/02/24 02:31
- 微妙に俺の覚えてるのと違うな・・
「みつけたぞ!」
「何を!?」
「永遠を!」
「海と溶け合う太陽を!」
かぎかっこ付の会話形式だったかは定かではないが
聞き手が4行目で、語り手の心中を言ってしまう、というのが
訳者の機知だな、と感心した憶えがある。
ランボーを散文小説家と仮定しても
このフレーズはクローズフレーズだったと思うが。
- 503 :吾輩は名無しである:02/02/24 08:55
- ヌーン
- 504 :吾輩は名無しである:02/03/04 14:09
- ふ〜ん
- 505 :吾輩は名無しである:02/03/06 06:27
- どんな小説を読ませても、はじめの二三行をはしり読みしたばかりで、
もうその小説の楽屋裏を見抜いてしまつたかのように、鼻で笑つて巻を
閉ぢる倣岸不遜の男がゐた。
- 506 :吾輩は名無しである:02/03/07 01:03
- 2,3人の男が505の行く手を阻み抜刀した。それぞれ青眼に構えるが癖が違う。
浪人たちの流派にばらつきが見られる――すると、2ちゃんねらーか。
「どんな小説を読ませても、はじめの二三行をはしり読みしたばかりで、
もうその小説の楽屋裏を見抜いてしまつたかのように、鼻で笑つて巻を
閉ぢる倣岸不遜の男がゐた」
505は抜き打ちして袈裟懸けに506を斬る。506は太刀で受けた……が、
剣の勢いは止まらずに506の喉を裂いた。
- 507 :吾輩は名無しである:02/03/07 01:07
- >>462
ごめん、それずっと気になってたやつだ。
タイトルきぼん!
- 508 :吾輩は名無しである:02/03/07 01:14
- >>502
海外の文学作品って翻訳者の主観が混じっちゃってるから、仕方ないんだよ。
499みたいな訳もあるし、あんたが知ってる訳だってあるんだ。どっちとも正解だよ。
- 509 : :02/03/07 04:24
- はて、どこだ? はて、いつだ? はて、だれだ? そんなことは聞きっこ
なしだ。おれ、と言えばいい。考えっこなし。そういうのは、質問、とか、
仮定、とか称する。先を続けろ、そういうのを先と称し、続けると称する。
ベケット「名づけえぬもの」
そんなに長い小説じゃないんだけど読むのにめちゃめちゃ時間かかった。
- 510 :吾輩は名無しである:02/03/08 06:01
- いやはや、世間の小説家たちときたら、困ったものだ! なにか有益な、
気持のいい、心を楽しませるようなものを書くどころか、ただもう地下の
秘密を洗いざらいほじくりだすばかりではないか!……いやいっそのこと、
あの連中がものを書くのを禁じればいいのだ! まったく、ひどいものだ。
読みだすと……ついなんとなく考えこんでしまって――あげくの果てに、
ありとあらゆる妄想がわいてくる。いや、なんとしても、あの連中がものを
書くのを禁じるべきだ。なにがなんでも、きれいさっぱり禁じてしまうべきだ。
V・E・オドエフスキー公爵
- 511 :我輩は名無しである:02/03/08 06:44
- 世おのづから数といふもの有りや。有りといへば有るが如く、無しと為せば無きにも
似たり。
幸田露伴「運命」。ガイシュツかな?
- 512 :吾輩は名無しである:02/03/11 18:00
- もしも君が、ほんとにこの話を聞きたいんならだな、まず、僕がどこで生まれ
たかとか、チャチな幼年時代はどんなだったのかとか、僕が生れる前に両親は
何をやってたかとか、そういった《デーヴィット・カパーフィールド》式のく
だんないことから聞きたがるかもしんないけどさ、実をいうと僕は、そんなこ
とはしゃべりたくないんだな。
- 513 :吾輩は名無しである:02/03/11 21:31
- 今日妻が死んだ。結婚生活○○年目、幸せだった。
かきだしじゃないですが。
- 514 :sage:02/03/11 23:03
- >>507
462じゃないけど。
安部公房の「無関係な死」
- 515 :吾輩は名無しである:02/03/14 00:48
- あげ
- 516 :吾輩は名無しである:02/03/14 01:12
- 黒衣の男は飄然と立ち去った。
- 517 :吾輩は名無しである:02/03/14 01:51
- たちの悪いいたずらはなさらないで下さいませよ、眠っている女の子の口に
指をいれようとなさったりすることもいけませんよ、と宿の女は江口老人に
念を押した。
- 518 :吾輩は名無しである:02/03/14 01:58
- 今夜マタ、<機械>ガ建ツノヲ見タ。
- 519 :吾輩は名無しである:02/03/14 02:08
- 全部読むのは面倒だから既出かもしれないが、『特性のない男』の冒頭
って凄いと思う方いませんか。
- 520 :吾輩は名無しである:02/03/19 08:16
- 永劫回帰という考えは秘密に包まれていて、ニーチェはその考えで、
自分以外の哲学者を困惑させた。
- 521 :吾輩は名無しである:02/03/19 18:32
- 書き出しが面白い小説は内容も面白い?
- 522 :吾輩は名無しである:02/03/19 18:34
- 関係あるわけねーだろクソ
- 523 :吾輩は名無しである:02/03/19 18:52
- >>521 正解だと思う。映画もそうだよね。3分見たらだいたいわかる。
- 524 :吾輩は名無しである:02/03/19 19:00
- ただし、522みたいなアフォにはわからない。
最後まで読んでもわからない。
最後まで見てもわからない。
永遠に首をかしげ続けるのみ。
- 525 :吾輩は名無しである:02/03/20 16:13
- >>517
川端の「眠れる……」の江口老人って「エロ老人」って読めるね。
「江口老人はエロ爺だった、その文学的位置」とかいう論文誰か書いてよ。
- 526 :蔦屋海河:02/03/20 23:16
- 弗に牽引された飛行機が師走に向けて走り出すそこで私はPANAMに手を振る
- 527 :吾輩は名無しである:02/03/23 12:50
- 人はただ、奴のことを、健、と呼ぶ。苗字も糞ったれも誰も知らない。
- 528 :吾輩は名無しである:02/03/23 13:12
- おら長男や、無愛想な男やさかい、宴会ども行ったかて、いつまででもあして黙っとる
のやわいね。そやけど、あんたさんのことを嫌がっとのやないげさかい、気にせんといて
くだしね。
- 529 :吾輩は名無しである:02/03/23 21:59
- >>528
半村良「箪笥」
いいね〜。
- 530 :吾輩は名無しである:02/03/23 23:08
- >>493
曽根崎心中だったと思われ
- 531 :吾輩は名無しである:02/03/24 00:25
- 雪が降っていた。
- 532 :吾輩は名無しである:02/03/24 00:34
- パステルに染まった 高原のテレフォン・ボックス。
電話をかける君と 偶然バッタリ出会ったよ。
- 533 :吾輩は名無しである:02/03/24 00:56
- 傘で私の頭を叩くのが習慣の男がいる。男が傘で私の頭を叩きはじめてから、今日で
きっかり五年になる。はじめはとても我慢がならなかった。いまはもう慣れてしまった。
- 534 :吾輩は名無しである:02/03/24 17:50
- Age
- 535 :吾輩は名無しである:02/03/25 00:21
- 昨日の午後、六時のバスがミス・ボビットを轢き殺した。
- 536 :吾輩は名無しである:02/03/26 09:32
- 俺は二十七年前、造船所の正門の向かいにあるペットショップで生まれた。動物に囲まれて育った。ある種の鳥類は生まれて初めて目にした生きものを母親だと思うのだそうだ。きっと俺は犬や猫や鳥やリスや猿や魚達を母親だと感じながら育っていたに違いない。
これを知らない人はさすがにいないかな?
別に何でもないような書き出しだけど、個人的に好き。
- 537 :吾輩は名無しである:02/03/26 14:18
- さて、物語はとうに始まっているのである。
けれど慌てるには及ばない。風ははるか昔から吹いていたのだし、
・・・・・・って憶えてるんだけど、なんだっけ?
- 538 :吾輩は名無しである:02/03/30 15:06
- ありがたいことに、この現象は薄れはじめていて、想い出ばなしになりつつある。たとえ
妙なものがチラリと見えるときでも、視野周辺。
- 539 :吾輩は名無しである:02/04/12 03:14
- age
- 540 :吾輩は名無しである:02/04/13 00:21
- 何十万という人びとが、あるちっぽけな場所に寄り集まって、
自分たちがひしめきあっている土地を醜いものにしようとどんなに骨を折ってみても、
その土地に何ひとつ育たぬようにとどんな石を敷きつめてみても、
芽をふく草をどんなに摘みとってみても、
石炭や石油の煙でどんなにそれをいぶしてみても、いや、
どんなに木の枝を払って獣や小鳥たちを追い払ってみても―
春は都会のなかでさえやっぱり春であった。
- 541 :吾輩は名無しである:02/04/13 01:09
- >540
なんていう小説?
ものすごくかっこいい。
- 542 :吾輩は名無しである:02/04/26 00:15
- トルストイ『復活』ですな。
- 543 :Tanja:02/04/26 01:06
- 太宰治の斜陽の冒頭が好き。
- 544 :静子:02/04/27 09:53
- 昼の光に夜の闇の深さがわかるものか
- 545 :吾輩は名無しである:02/04/27 10:00
- 彼は年をとっていた。
- 546 :吾輩は名無しである:02/04/27 10:02
- それは9月だった。あやしい季節だった。
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